10-許されたかもしれない
許されたかもしれない、そう思った。
私は私の存在を許せない。何もかもダメだと思うし、罰さなければいけない対象だと思っている。数日前、私は自分は何もできない、何もこなせないと酷く落ち込んでいた。気分の落ち込みで仕事のミスが多発してこの世の終わりだと思っていた。加害妄想と被害妄想、自罰感情が入り交じってデフレスパイラル。
そしてそのことを誰にも言えなかった。死にたいなんてつぶやいてもみんな自分のことで精いっぱいだろうし。その言葉が苦手な人だっている。
そうやって周りの全てに遠慮してしまって身動きがとれなかった。
溜め込んで溜め込んで爆発した。それでも歩み寄ってきた人がいたんだ。
その事実だけでもう泣きそうなほど嬉しくて、でも心の内を話したら嫌われてしまうんじゃないかって怖くて。何度も何度もイメトレしてシミュレーションして、心臓バクバクさせながら、打ち明けた。
結果として私は許されたと感じて、少しだけ自分でも許せるようになったような気がする。
連絡を下さった時点でありがたいんですけどね(2回目)
08の記事にも書いた通りです。
何でこの人のことを何度も文章にするかというと、その人のくれた優しさを、言葉を、許しを、一つも忘れたくないから。
平たく言うと恋です。
相手は既婚者なのでこの気持ちはここに埋めます。埋葬です。
千石撫子になりたかったな。誰からも愛される美少女なのに絶対に叶わない恋をしている。
好きだから助けて欲しかったし、好きだから嫌われたくなくて知られたくなかったんだよ。
\❤︎/
日曜日は家族で花見に行った。もうすぐ90歳の祖母を連れて行けるのは最後かもしれないと思ったので、頑張って景色や祖母の表情を目に焼き付けた。
満開の桜は風で散って、春の終わりを告げているようだった。私が春を感じた瞬間から終わっていく。三寒四温、私も一喜一憂しながら季節は巡っていく。